manis’sdiary

ドラマレビューやら色々です。ネタバレしています。

華政 全65話を視聴しました!

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華政 65話を視聴しました。

面白いけれど、正直・・・タイトルの様な「華」はないかも!(笑)

私的評価は☆3つです。

 

時代は光海君と仁祖の時代、仁祖はこの間見ていた「花たちの戦い ~宮廷残酷史~ DVD-BOX1 全8枚【NHKスクエア限定商品】」と比較しながら見ていました。正直面白かったのは「花たちの戦い」の方かな~。

 

途中で主役の公主(コンジュ)が政治の中心過ぎて、なんだか皆がコンジュ、コンジュとばかり言っているしー、言い過ぎーーとか引き気味で視聴していました(笑)主役なので当たり前なのだろうけれど、あまりにも王様も大臣たちも皆が公主の動向を気にし過ぎだと思って・・・インス大妃の様に政略を巡らせるのならいいのだけれど、華政の公主は善意での思いだけなのがねー、正直魅力が・・・私はきっともっと政治のかけひきや混沌とした状況のが見たかったのね、多分。タイトルは政だし。なので「「花たちの戦い ~宮廷残酷史~ DVD-BOX1 全8枚【NHKスクエア限定商品】や「インス大妃 DVD-BOXI」のドロドロなものを想像していたらしいです。

 

仁祖役がキム・ジェウォンというのを最後の方に知りました。光海君が圧倒的な存在感で仁祖は線が細いな~とか思っていたら、おーそうだったんだ、確かにどこかで見た顔だと思ったわ。

 

 BSフジによると「時は1608年。朝鮮第14代王・宣祖の次男、光海君は嫡子ではないという理由で16年もの間、明に正式な世子と認められず、父からも冷遇されている。光海君の心を癒してくれるのは、幼い異母妹の貞明公主だけだった。そんな中、宣祖が崩御。次期王の擁立をめぐり、朝廷はにわかに慌ただしくなる。骨肉の争いを望まない光海君は、永昌大君と貞明公主を守ると仁穆大妃に誓い、15代王に即位。しかしその後、永昌大君は無念の死を遂げ、仁穆大妃は慶運宮に幽閉される。一方、宮殿から逃げ出した貞明公主は倭国へ。奴隷として長崎の硫黄鉱山に売られ、ファイという名で男のふりをして過酷な日々を生き抜いていた。数年後、朝鮮通信使がやってくることを知ったファイは、祖国に戻るきっかけをつかもうと江戸に向かい、ホン・ジュウォンと出会う。彼は幼い頃に貞明公主を守れなかった後悔を胸に抱きつつ、光海君が設立した“火器都監”で働いていた。ファイは硫黄の闇取引を手助けし、ジュウォンと共に朝鮮に帰国。ついに家族の仇である光海君と対面するが… 」

 

だそうです。

 

前半は光海君の時代、コンジュニムは政局によりなんと日本に逃げて硫黄職人になっていたという驚き展開でした、途中京都太秦撮影が出て来たりと斬新さ。面白い!と思っていて、光海君のチャ・スンウォンがとても寂しそうで重厚感があってよかった。光海君は廃されてしまったのでどんな横暴な人だと思っていたけれど、このドラマでは政治によって翻弄された弱い一面もあった君主、けれど国を思って信念のある王位にふさわしい男という様に描かれています。対照的なのが彼を追い詰めた次の国王の仁祖、結局は光海君の時代の誰が操っているのかわからないというよりもっと明からさまにいいなりな王だった、そこで登場するのがキムジャジョムとヨンジョンでした。あの「花たちの戦い ~宮廷残酷史~ DVD-BOX1 全8枚【NHKスクエア限定商品】」のヤンジョンのチョ貴人(ここでは昭溶)です。ここでの描き方は圧倒的に「花たちの戦い ~宮廷残酷史~ DVD-BOX1 全8枚【NHKスクエア限定商品】」の方が上。ヨンジョンはこちらのドラマではただキーキーいうウルサイ女で、浅はかさしか感じない。小賢しさがない、賢く見えないのが残念。見る順番が違ったら評価は変わったかもね。そして王様もあまりにも小物すぎる、これはわざと光海君との比較をさせる為だったのかもしれないな。そういう比較目線で見ていたので、感情的に入り込めなかったのかもな~。皇太子妃も殺されるシーンとか王様は皇太子が死んで悔やんで病んだという様に描かれているけれど、実際は皇太子妃や孫まで殺してる最低の王様、器に非ずな王様。そういうシーンも描いて欲しかったな。そんな王だから己が配した光海君が言い残した「国を困難に導く、取るに足りない男」という印象がもっと強くなったかも、十分取るに足りない王だったけれど、子供や孫まで殺すなんてもうありえないものね!権力というものは恐ろしいものだ、光海君もそうだけれど、結局権力というものが人を変えるのだ・・・

 

肝心のラブ度が薄いのも私的評価が低いのもあるのかも。ホン・ジュウォンと公主は結ばれるのだけれど、結婚してしまったらジュウォンの影がドラマから薄くなってしまった気がする・・・ライバルのカン・イヌは最初からあまり勝負になっていなかった。三角関係で揺れるという事もなかったのよね、そこが残念。結婚後はイヌの方が寂しいけれど最後まで公主の味方でいてくれるいい男でした。父は公主の敵なのに父を裏切り信念で行動する男でした、途中からジュウォンではなく私はすっかりイヌ派でしたわ。

 

このドラマで見るべきは歴史の動きと、オッサン達の演技。いつもの韓国時代劇のオッサン達は安定の演技力なのだけれど、それはそれで良しとして・・・(笑)やはりカン・ジュソンとキム・ジャジョムです。この2人が最終回を盛り上げてくれます。やはり悪役が光るドラマは面白い、演技力に引き込まれていきます。最終回までオッサン達二人がストーリーをひっぱります。キムジャジョムのライバルとして架空のカンジュソン、この二人を互いに戦わせ、コンジュ達は勝利を勝ち取る、けれど清が攻めてきそうになると老老とした政治家のキムジャジョムに頼る、なんでここで?!と思ったけれど、このオッサンが堂々と清と渡り合い、国を救う。これは正義だけでは政治は出来ないという事なんだろうな、コンジュの正々堂々としたやり方との正対称の存在のオッサン達。オッサン達に勝利したコンジュは王様の元から離れます。権力はうつろいやすいもの、今の思いが続くとも限らない、権力を握ったら人は変わる、今の王様も変わるかもしれない、だから自分はあえて敵になる、コンジュは王様の永遠の野党となったようです。コンジュの正々堂々としたやり方で常に政治をただすという事の様です。

 

そしてコンジュは自分の居場所に戻るという事で、まさかの硫黄職人に戻るのでした。えーーー、戻るんかい!急に硫黄職人に王女様が職人にまたもや・・・周りも気を遣うしね~とか思っているんだけれど、皆が幸せそうだからいいか(笑)