manis’sdiary

ドラマレビューやら色々です。ネタバレしています。

アンナチュラルを視聴しました!


 

アンナチュラルを視聴しました!

このドラマは面白かった!配役が皆ピッタリとはまっていて、ストーリーも面白い、セリフも小気味よいし、音楽も良い、私は今期のドラマではかなり高得点ドラマでした。次のシリーズも見たいなと思うドラマです。

 

私的☆評価は3.8

4でもいいのだけれど、特に感動とか笑いとかではなくて、よく作られているドラマで継続して見たいと思う種類なので。

 

死と向き合うことは、生と向き合うこと──

主人公・ミコトの職業は、死因究明のスペシャリストである解剖医。
彼女が許せないことは、「不自然な死(アンナチュラル・デス)」を放置すること。不自然な死の裏側には、必ず突き止めるべき真実がある。偽装殺人・医療ミス・未知の症例…。しかし日本においては、不自然死のほとんどは解剖されることなく荼毘に付されている。その現実に、彼女は個性豊かなメンバーと共に立ち向かうことになる。
このドラマは、新設された「不自然死究明研究所(UDIラボ)」で働く人々の人間ドラマを中心に描きながら、毎回さまざまな「死」を扱いながらも、スピード感と爽快感を持って、「死」の裏側にある謎や事件を明るくスリリングに解明していく、一話完結型の法医学ミステリーである。
全体のテーマは、「死と向き合うことによって、現実の世界を変えていく」。
「死因」を見つけることによって、今を生きる人々の命を救ったり、社会制度を変えることで未来の危機を回避し、少しでもより良い世界に変えていけたら…。
彼らは一見、特殊な世界に身をおく人々だが、普通の人と変わらない日常を持っている。恋に悩み、家族関係に苦しみ、合コンにも行けば、おいしい食事も食べる。時にケンカをし、友情を育む。感情を抑えて仕事をしようと思いながらも、遺族に共鳴し涙してしまうこともある…。そんな天才でも変人でもない、普通の人々である彼らの姿を丁寧に描いていく。」

 

だそうです。

そう不自然な死、アンナチュラルな死は徹底的に解明していくUDIラボ、ミコトのまっすぐさと中堂の影があるけれど実力がある組み合わせが良い、ここの組み合わせも良いけれど市川実日子石原さとみの会話がとてもテンポ良くて、飾らなくて二人の性格の良さが出ている会話になっていて非常に好きでした。二人が意外とぶっこむ会話をします。UDIラボは死体検視官、ボーンズの事も言っていたけれど、「沢口靖子は忙しいの」という会話は忘れられないでした。それを市川実日子が言うのだけれど、言い方も良いし、聞き方も良い、かるーーく流している普通の会話が面白いのですわ。

そして窪田正孝が裏切りながらものめりこんでいくUDIラボ、その葛藤もいいし、石原さとみとの組み合わせも好き、ラブというよりは弟とお姉ちゃん的な関係、次のシリーズで何かあってくれればそれはそれで面白いけれど、中堂との方がありかな。お互い辛い過去を持っているから、いい気がするけれど、いやここはそういう関係ではなくて師弟的な関係であって欲しいな。松重さんの所長もいいし、私は何気に葬儀屋の木林さんが結構好きでしたわ、雰囲気がある!

と、皆が役にはまっていました。

あ、忘れていた!薬師丸ひろ子のお母さんもホワンとしていて優しそうで好きでした。だってミコトの過去は凄惨すぎる、心を病んだ母が一家心中を行ってしまった、けれどミコトだけは生き残った、その日の事を覚えているという暗い過去。その話はずっとひきづってトラウマなのかと思っていたら、意外とあっけらかんとしているミコト、それはきっと薬師丸ひろ子ママの家庭が良かったんだと思う。彼女をひきとった弁護士だけれど心からミコトを愛したのだと思います。ミコトは過去はあるけれど、それにとらわれる事はなく医学の道に進んでいきます。前半はそこが窪田正孝の六郎がミコトの過去を暴いていくところで語られていきます。六郎は週刊誌のスパイだった、けれど彼も父が有名な医者で屈折して育ってしまった落ちこぼれ君、このドラマは六郎の成長期でもあるかな、お金の為にスパイをしていたのに、UDIの仕事を通してトラウマの父にも向かい合い、仕事として最後にはUDIにアルバイトとしてまた雇われてと、人として成長していきます。明るい役ではないけれどこのドラマの中心的存在です。

いいスパイスなのはアラタ。彼の過去が後半につながっていきます。彼女が殺された、その解剖をした中堂、口の中に金魚が印があり、同じ死体を探す為に葬儀屋の木林にお金を渡して情報を得ている。これってこう書くとダークだけれど、木林が飄々とした風貌なのでそこまでダークにならない。こういう設定が面白いよね。

その犯人を捜していく後半、変質者となんと特ダネを出してくる週刊誌の記者と、どちらが犯人?と思わせるあたりもうまい。

週刊誌の記者役(北村有起哉)や、イヤな弁護士役(吹越満)も癖のある俳優の配置もうなるうまい配置。

 

やっぱりドラマはストーリーもそうだけれど、役者の個性と配置がぴったりくるのが面白いドラマの鉄則だと思う。まさにこのドラマはそう。

医療モノなのでストーリーは想像できる部分もある、ボーンズとかもそうだしね、けれどそこに復讐や執念も入り、けれど重く描かずにさらりと描き、それでも人の心の中にある本質や思いを描いていく。

よく出来たドラマでした。

是非是非第二シリーズを見たいドラマです!