manis’sdiary

ドラマレビューやら色々です。ネタバレしています。

王妃の紋章 を視聴しました!

王妃の紋章を視聴しました。

チャン・イーモウ監督だし、王様はチョウ・ユンファだし、と思い、この間日本テレビで深夜放送をしていたものを録画して視聴しました。

 

映像は素晴らしい!何故か女性の胸は強調されてた衣装(笑)、宮廷が微妙にカラフル、金や赤の色使が美しいのだけれど、ストーリーはうーーーん・・・何かと全てが浅いというか表面的で入り込めなかった…けれど最後の戦闘シーンの後の宮中の様子は今の中国が垣間見えて少しぞっとしました。

 

なので私的評価は☆2(1.5かも?!)


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 血の繋がらない皇太子と浮気している王妃、けれどその皇太子は女官に手を付けている。その女官は父の医師から命じられ、王妃に毎日トリカブトが入った薬を飲ませていました。症状が出る王妃、それを命じたのは王だった。王は息子との不倫に気付いたからなのか、薬を飲めと王妃を公然の前でも命じる。敵対する王と王妃。その王は皇太子の亡き妻を今でも思っている(風)。しかしその皇太子母は実は生きていて、王の従医の妻になっていた。皇太子が手を付けた女官はその娘だから近親相関という事になるのよね。

王妃は自分が命を狙われていると知り、とうとう事を起こします、重陽の句の日に王妃が刺繍を施した菊の花をつけた反乱軍。それに対抗する王の軍。王は恋人との会話から反乱を察知しすぐさまに王に告げたのでした。けれどその皇太子は弟に殺され、その殺した息子を父がたたき殺し、反乱を起こした皇太子は捕らえられ、毎日母に薬(毒)を飲ませろと命じられると自ら命を絶ち・・・おそらく妻も・・・という家族の愛憎劇でした。その日は重陽節句、家族団らんの日で長寿を祝う日らしい。家族団らんとは程遠い日だった・・・

 

王に側室ががいて殺そうとしているわけでもないから、きっと息子と不倫した妻への嫉妬、けれど妻も夫を憎んでいるし・・・なんだか今話題の松居一代ばりの愛憎劇、けれどあそこと違うのは圧倒的な映像美。その辺りはチャン・イーモウなのかしらね。見どころとしては、すごい数のエキストラ。CGもあるのだろうけれど、すごい人数でした。戦闘シーンや後宮の人数もすごい人数。あれは一見に値するかな。そして千葉真一が出ているのでは?!と思うような大昔の影の軍団ばりの忍びの人々。どこにいただ?!毎日天井裏で待機?!という様に天井裏から出てくる忍びのモノ達。もっと見どころは王宮に敷き詰められた大量の菊。その菊が反乱で血に濡れていきます。黄色い菊が赤い花になってしまいました。そして反乱が収まると、宮には日常が一瞬にして流れます。時を知らせる宦官達、無言で掃除し、血を洗い流し、新しい菊をすぐその場で置いて何事もなかったような日常に戻ります。これはまさに中国そのもものような気がして、このシーンは政治的皮肉があるような気がしました。下では表面は何も見えない様に新たなものに取り換えられ、上では王たちが殺しあっている。この最後のシーンだけは現在との対比で皮肉だと思ったな~