manis’sdiary

ドラマレビューやら色々です。ネタバレしています。

炎の人 ゴッホ を視聴しました!


 

炎の人、ゴッホを視聴しました。

主演はカークダグラス、なのでかなり古い作品です

 

この映画はゴッホの生涯を描いてるのだけれど、ゴッホの絵を知っている人が見た方がより感じ入る映画なのでしょう。私は、どこかで見たかも・・・的なレベルなのでわからない部分があるのですが、作品と彼の人生が交差するストーリーになっています。

私の様にゴッホの作品をあまり知らない人は後でwikipediaを見ると。あーーーこの絵出ていた。あーーなるほど、この絵はこの時代であーこの絵はあの住んでいる家じゃないの。はいはいはい、あの夜のシーンね、あのセリフはこの絵か~とか、感慨深くなります。


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 ゴッホはオランダの神父の家に生まれた、弟と妹がいる生活は労働者階級よりは裕福だったようです。伝導の道を志すけれど、彼は普通とは異なっていました。成績はあまりよくなく、それでも志願し派遣されたのが炭鉱の町。そこで裕福な神父ではなく、炭鉱労働者と同じ目線にならなければ教えも受け入れてもらえないと思い、まさに彼らと生活を共にし、一番貧しい小屋に住むというある意味ではとても素晴らしい人なのだけれど、いわゆる普通に与えられたものを甘受するという男ではありませんでした。あまりの貧しく過酷な生活で病んでしまったゴッホは弟テオに連れられてオランダに戻り、自分の生きる道を見つけました。それは絵を描くこと。

 

故郷で絵を描くけれど、行動が少し普通では無いため、村でも目立ってしまいます。親戚の娘にいきなり求婚、イヤと拒否され今度は洗濯女と同棲。彼女をモデルに何枚も描いていきます。けれど収入のない彼との生活はすぐに破綻し、父が急逝したことで別れる事となります。しばらくは故郷にいたけれど、またもや普通ではない行動の為、故郷を離れ、今度は弟の住むパリに行きました。弟はパリの画商として働いていて、生活はかなり裕福な様です。彼がスポンサーになっていくのでした。けれどゴッホと暮らすことは大変で、絵がすべての生活、けれど絵は売れない。そのパリでゴッホ印象派のモネやルノアールなどの絵に触れ、初めて印象派という存在を知ります。彼の絵にも変化が起きました。そこで日本の浮世絵が素晴らしいとゴーギャンが言っているシーンがあるのだけれど、それは嬉しかったな~。

 

そのパリの生活を捨てて、今度は自然を触れて自然を描きたいとアルルに行きますオランダでは、働く人を描き、パリでは印象派に影響を受け、アルルでは自然を描いていきます。どの場所も素晴らしいアルル、彼はそこで絵に没頭していくけれど、孤独が襲い掛かってきます。それで思いついたのはゴーギャンの事。パリで出会って意気投合したゴーギャンを弟テオに呼んでもらいます。というかスポンサーとして二人分の生活費をほぼ持っているのだから弟はすごい人だと思うな。今だからこそゴッホゴーギャンだけれど、この時は二人ともまだまだ無名時代なんだもの。パリ時代はケンカをしていたけれど、やはりそこは兄弟なんだな。そしてそこでゴッホは私でも知っている有名な絵を描いてきます。「アルルの跳ね橋」「黄色い家」「ひまわり」などなど。「黄色い家」は彼が住んでいた家だったんだね、「ひまわり」はゴーギャンが来るからと書いた絵だとこの映画では描かれていました。この映画を見た後にwikipediaを確認すると、あーーこの絵、出ていた。出ていたと後でなるほど!と私は思ったので。このアルル時代は名作が多くて、映画にも複数描かれていたので、絵に詳しい人にはシーン毎になるほどーーーと思うのでしょうね!

 

けれどそこでゴーギャンとの生活も破綻が・・・根本的に考え方が違う二人。自然を感じて描きたいというゴッホに、創造で描けるゴーギャン、大喧嘩しゴーギャンが出ていくと、なんと耳を切ってしまいました。あの有名な耳を切る事件。なんで耳を!と思うけれど、これは精神に異常をきたしてしまった人の自傷行為なのでしょう、それにしても激しすぎる・・・ゴーギャンにより弟が呼ばれ、精神病院への入院を自ら進行きました。精神病院がこの時代にあったのに私は驚いたかも。やっぱり欧米は進んでいたんだな~。そこでも絵を絵を描いていきます。けれどそこでも発作は起こし、彼はかなり精神を病んでいたようです・・・そして退院し、弟テオ一家と笑顔で暮らすのかと思いきや・・・病院のシスターが話をしていた「死は日中に訪れる」との言葉通り、絵を描いた後に彼は突然の死を迎えてしまうのでした・・・