manis’sdiary

ドラマレビューやら色々です。ネタバレしています。

白ゆき姫殺人事件 を視聴しました!


 

 

白ゆき姫殺人事件をGYAOで見ました!

ほーー面白い。前から気になっていたのだけれど、映画館とまではね~とか思っていたらGYAOでやっていたので、良し良しと。

 

これを見ての感想は、配役が絶妙。ネットのコメントもありえそうで笑える、うまいわ~というのが客観的な感想。内容としては人には両面あり、自分視点の味方と真実と記憶はあいまいでご都合主義なものだな、誰か一人でも自分の事をわかってくれる人がいてくれるとありたがいな。

と思ったかな。

☆3.5です。


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 内容はある綺麗な女が殺された、滅多刺しにされ焼死されるという悲惨な事件。それを暴いていくのがテレビ会社(私は勝手にフジテレビを想像した、笑)の制作会社の契約社員。この設定もうまいわ、仕事にあまりやる気はなく、ツィートばっかりしているアホ社員。そんな彼にいきなりかかってきた電話、元彼女?!なのか大学の同級生なのかあまりつながりは深くはない子、それが蓮佛美沙子。彼女が殺された子と同じ会社で後輩社員である事を伝えます。とても素晴らしい先輩で・・・から始まるコメント、アホ社員の綾野剛はそれを電話で聞きながらもツィート。この辺もTV局をディスっているわよね。彼女に会いに行き、犯人予想まで聞かされます。その子から紹介されたもう一人の後輩社員も、はいはい、あるある、いるいるこういう子という位の噂好きの決めつけ女子社員。こういう子嫌いだわー。次は元カレの上司、はいはい、いるいる、こういう俺恰好イイ系の上司、俺は気がなかったんすけれどね、迷惑でねみたいな?!という、「はいはい、いるいる」というのがきっとこのお話はテーマなんだろうな。

 

犯人とされたのは井上真央、殺されたのは菜々緒。この時点で皆さん、はい、お察し!なのだけれど、真実もそうで、ここまでの配役だけで犯人もわかるのだけれど、だって蓮佛美沙子をその配役だけじゃーもったいないしね。と思っていたら、まさにという展開で、あっと驚く事件というお話です。

 

けどこの映画はその犯人は誰だーーではなく、テレビ局は1人の女が男に電話をした内容から犯人はSだ!という勝手な放送をし、思い込みの取材をし、取材をした人はそれにあわせた記憶で語られていきます。

実際井上真央は暗い子で、人からは誤解されていたいるようなマイナーな子という設定で、クラスでも誰からもイマイチ覚えてられていない子だったので記憶が曖昧であったのでしょう。その為呪いをする暗い子、子供の頃に今引きこもりの子と天神様の放火事件を犯したという事が現在の事件と似通っていると報道。司会者は生瀬勝久、うまい、この配役。勝手に犯人扱いを誘導し、あー宮根を想像するーー。という現実世界であり得る展開です。コメンテーターも元警視庁の人も最初は誰とでもとれる扱いをし、結局テレビ局の意向のコメント、クスっと笑ってしまう展開。実家の近所のおばさんの「あの子はね~、昔天神様を焼いてしまって、呪いの儀式がね~、本当かどうかわからないんですけれどね」というおばさんが山下溶莉枝、このお方がもーーお上手、これを見ながら思わず「うまいな~」と唸りました(笑)

 

ネットではツィートで適当な事を語られ、それが真実になっていく過程で、大学時代の親友が登場、「あの子はいい子なんです!」とわざわざテレビ局に抗議文をおくるのにネットで本名を晒すという最悪な子!と思っていたら、案の定自分より先に彼氏ができたのが悔しかったという。こういう様に人には二面債がある。

 

結局犯人は案の定の蓮佛美沙子菜々緒は皆から愛されているキャラではなく、案の定の性格の悪い子、人のモノは欲しがる、洋服も同じもの、彼氏もとる、人をダメにさせて自分が上に行きたいイヤーーーなタイプ、はいはい、いるいる。上司がお茶を入れさせたのは井上真央、配らせたのは菜々緒と言っていたけれど、ただ菜々緒が入れ方を知らないからなだけ。彼氏の金子ノブアキ井上真央が付き合い始めたからとり、彼女が好きだったバイオリニストもファンを急に公言し、付きはい始める、それをわざわざカミングアウト。ほんとイヤな女、こういう子もいるいる、というわかりやすい展開。犯人の動機もただ会社、それも菜々緒へのストレス解消に会社の商品を盗み始め、それを菜々緒に暴露されたくなかったからというものでした。

 

誤解が誤解をうみ、けれど人は自分の事をどう見ているのか改めてネットやテレビで初めて知る怖い現実を体験した井上真央。その彼女を最後まで理解していたのがひきこもりの貫地谷しほり、誰が真実を見ていて、心優しいものなのかわからない。事件がわかった後もテレビ局はさらっと契約社員がやったことだと数秒でコメントし、ネットは本名のハッシュタグまであったのに急に擁護論、あーあるある・・・

 

という今の日本であるある、いるいる、そうそう。とリアルな展開のお話。私的には満足な2時間でした。